2017年03月21日

知ってください!吉村家住宅

吉村家住宅
所在地:佐賀県佐賀市富士町大字上無津呂 個人
文化財指定状況:国 重要文化財
文化財指定日:昭和49年2月5日






吉村家住宅は、富士町の北部山地、福岡県との県境近くにあり、やや大型の農家で、梁も普通の家よりも大きいところから、比較的上層の農家であったと想像される。
寝室(西北隅の部屋)旧側桁継手部に「天明九歳四月 大工藤原村羽右衛門」と墨書され、同継手の別のところに「拾二」と書かれている。これらは、建築の際の墨書と考えられ、当家の建築年代は、天明9年(1789年)とみなされている。



建物は南面し、桁行15.7メートル(8間)、梁間7.9メートル(5間)、屋根は寄棟造りの芧葺である。内部は、東に土間をとり、床上は現在5室に分かれている。復原された建物は、背面が0.5間ないし1間せまくなり、土間に沿った3室は、表側12畳大の居間と、その裏4畳大の部屋の2室になる。その上手は表側が次の間付きの座敷、裏側が寝室になる。この間取りは、3間取広間型系の発展した形とみることができる。
構造は7間に3間が上屋で、その周囲0.5間ないし1間の下屋を室内に取りこんでおり、上屋柱の省略は少ない。
吉村家住宅は、佐賀県北部山地に多い直家形式の農家として、質・保存ともに比較的によく、県下における年代の明らかな民家としては現在最古のものであって、民家としての学術的価値が高い。












本来、佐賀県の民家は、屋根型態でいうなら、直家・コ字型(通称くど造り)など他県に比べ形態がさまざまで特異な外観を見せている。
修理にあたっては、東京に本部のある文化財建造物保存技術協会の技術員の指導により行った。
※ 出典 「国の重要文化財 -寄棟造りの農家- 吉村家住宅」 より

◎駐車場までの道案内(下記写真あり)


●国道323号を佐賀方面から来たら、この交差点を右に曲がります。
佐賀市富士町麻那古の下田交差点。


●唐津方面から来たら、この交差点を左に曲がります。
両方とも、この交差点から道なりに真っすぐ行き、1.7km先に駐車場があります。


●国道323号交差点から約1.7km地点、ここを左に曲がり、約100m先に駐車場があります。


●ここが「吉村家駐車場」です。


◎吉村家住宅までの道案内


●駐車場から右へ歩き、橋を渡って左へ曲がります。


淀姫神社を通り過ぎます。


●吉村家住宅の看板があり、ここを右へ入っていきます。


道なりに石畳を進みます。


●ここにも看板があり、右へ入っていきます。



●もう正面が『吉村家住宅』です。


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Posted by 21世紀県民の森  at 09:25Comments(0)富士町情報重要文化財