2019年02月23日

知ってください!金福寺と江藤新平!!

宝瑞山 金福寺
所在地:佐賀市富士町大字大野916

知ってください!金福寺と江藤新平!!


金福寺と江藤新平
金福寺(きんぷくじ)は、正応3年(1290)の創建と伝えられる、富士町最古の禅寺である。開基は普天明禅師。本尊は薬師如来。
知ってください!金福寺と江藤新平!!
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敷地内には、寛政7年(1795)建立の、一字一石経石(いちじいっせききょうせき)を安置した三重石層塔(さんじゅうせきそうとう)がある。
知ってください!金福寺と江藤新平!!
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また、石段を登ったところにある六地蔵石幢(ろくじぞうせきとう)は、二段造りとなっている。上部も下部も六地蔵を彫造するものは珍しく、県内ではこの事例だけである。
知ってください!金福寺と江藤新平!!
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また、この寺の周辺では、発掘調査により中世から近世にかけての建物跡や祭祀遺構(さいしいこう)、水田跡等が見つかっており、人々の生活がうかがえる。

知ってください!金福寺と江藤新平!!
知ってください!金福寺と江藤新平!!

この寺は、明治政府の司法卿(しほうきょう)になった江藤新平が、脱藩の罪で永蟄居(えいちっきょ・長期謹慎)を命じられていたときに居住したとされている。寺院の裏山には、危険が迫ったときに江藤新平が身を隠したといわれる洞穴がある。

知ってください!金福寺と江藤新平!!

江藤新平は天保5年(1834)に生まれ、藩校弘道館で学んだ後、上佐賀代官所に勤務していたが、文久2年(1862)佐賀藩を脱藩して、京都で勤皇活動(きんのうかつどう)に身を投じた。
当時脱藩は死罪に値する罪だったが、佐賀藩主鍋島直正から罪を減じられ、永蟄居を命じられた。
江藤新平は家族とともに山内目代(さんないもくだい)の富岡敬明を訪ね、当時廃寺であったこの金福寺で付近の子どもたちに習字や漢字などを教えていた。

知ってください!金福寺と江藤新平!!

慶応3年(1867)に江藤新平は永蟄居を解かれ、翌年上京し明治新政府の要職につき、多くの官制改革案(かんせいかいかくあん)を起草し、明治5年(1872)に司法卿になり、司法制度の整備などに大きな影響を与えた。
明治6年(1873)に征韓論論争(せいかんろんろんそう)に巻き込まれて下野(げや)。佐賀に帰り、明治7年(1874)2月、新政府に異を唱える士族におされて指導者となり、征韓党主として佐賀の役で政府軍と戦って敗れた。
現在その墓は、佐賀市西田代町の本行寺にある。
以上。金福寺の看板より


知ってください!金福寺と江藤新平!!

宝瑞山 金福寺
宗派:臨済宗南禅寺派
由緒:正応3年(1290)寅3月の創建、富士町最古の禅刹、開基は普天明禅師薬師如来。
 当寺は、最初の司法卿兼参議になった江藤新平が、まだ世に出る前、脱藩(無届けで藩を脱出したものは打首または永ちっ居)の罪で、ちっ居していたことで有名であるが、それは元治元年(1864)11月に、丸目に引越すまでの2年余りの間のことで、(大野区長は後の子爵富岡敬明)寺は、無住で、狐狸の出るように荒れはてていた。孫の冬雄の言によると「祖父新平が40年の生涯で生活困窮の絶頂だった由」で、次の2詩にも、それがよく表現されている。

〔元治甲子山居〕 江頭南白 作
父母告寒妻子餓 伸書不失報公恩 幽谿古寺疎窓下 染筆写成夜囈辞
  同
前谷松風起 幽斉閑又閑 鳴狖知何処 只看吐月山


檀家数 16戸、敷地面積 258坪 建物45.75坪 木造草葺。
出典:富士町史下巻 413頁

●地図



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Posted by 21世紀県民の森  at 13:05 │Comments(0)お知らせ富士町情報

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